マスコミこわい

 マスコミは同じ畑の人たちにはとても優しい。けいさつにつかまっても「ようぎしゃ」とは呼ばずに「めんばー」とか「しかいしゃ」とか新しい名称をいっしょうけんめい考えてくれる。
 マスコミの人たちは、じんけんのことを考えて、けいさつにつかまったひとを呼び捨てにするのをやめます、「ようぎしゃ」とよびます、と言ってつかまったひとを「○○ようぎしゃ」と呼ぶようになりました。「ようぎしゃというのは、犯人と決まった人ではないですよ、うたがいがあるだけですよ、犯人扱いしてはいけません」と自分で言いながら、なぜかげいのうじんで、ちからのつよい事務所に所属している人が「ようぎしゃ」になると一生懸命ちえをしぼって「めんばー」とか「しかいしゃ」とか言い換えています。犯人と決まったわけじゃないなら、みんなようぎしゃでいいと思います。でもちからのつよい事務所のひとのときは頑張って言い換えます。それなのに、マスコミ畑じゃない人がつかまると何はなくとも「ようぎしゃ」といいます。いながきめんばー、しまだしんすけしかいしゃでいいなら、ほかのつかまったひとも全部しょくぎょうを名称にすればいいと思います。「甲野乙郎経営者」とか「丙部甲郎スポーツライター」とか「甲野乙郎マンガ編集者」とか「乙田甲太無職」とか。よく人がつかまると「飲食店経営 ○野○夫容疑者は…」と前に職業つけてるんだから、それを後にもってくればいいだけです。かんたんだし、犯人扱いする統一名称でもないから悪イメージもつかないし。やってみてほしいです。おわり。