本家本元
- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2005/04/08
- メディア: DVD
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10年前の作品なのですね。なんとなく雰囲気が今に比べてもっと煤けてる感じ。10年前の日本てこういうちょっと煤けた感じだったなあ、とちょっと思う。バブルはじけて自信がなくて、けちょんけちょんに凹んでる感じというのだろうか、役所さんのすすけ具合がなんともおじさんしていていいです。今の日本はもう凹みすぎて針が逆にふれてる感じがする。矢でも鉄砲でももってこーーい!といったような。
いまいちハリウッド版はこの煤け具合があるんだかないんだか。特に草食動物だったヒロインが肉食獣になっちまった感が否めない。それと主人公の奥さんの存在のでかさ。いや、女性は一歩下がってひっそりと、なんて地球がひっくり返っても思わない私ですが、出てくればいいってもんでもなかろうにと。くわっとした顔を見て「どひゃっ」と思ったもので。
「くわっ」とか「どーん!(肉食獣)」とか、どうもアメリカのファストフードのようなどっしり感。あの煤け具合はヨーロッパの人になら分かってもらえる気がするの。日本人の甘えだろうか。
見てないんで映画紹介で見たシーンからのイメージです。見た人の話によれば、アメリカ版はそれはそれでいい映画になっているらしいです。ハートウォーミング。
ついでにこちらの本も。
- 作者: 周防正行
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 1998/02
- メディア: 単行本
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以前「ウォッチ!」でラサール石井氏がぽろっと言っていた「周防監督がここ10年映画を撮っていないのは、ハリウッドとの契約で撮れないことになっているからだ」というのはホントなのだろうか。周防監督それでいいの?いいのっつってもう10年経っちまいましたが…