下流モテとは何か。

「キスだけじゃイヤ」略して「キスイヤ」という番組が最終回ということで、かつて出てきたかぽーのその後を放送していた。以前つい見てしまった30歳女性とその婚約者31歳、婚約者のいとこである18歳男子の三角関係のその後をやっていたのでこれまたつい見てしまった。
全然見ていない人のために説明すると、長崎在住30歳女性が31歳男性と婚約、その後男性の方が転勤で(?)単身静岡へ行ってしまい、遠距離で寂しがっているうちに男性のいとこ18歳男子と恋に落ち、別れる別れないのという話になって番組に出演、結局18歳男子を取ったという痴話。
その後の話では18歳男子は19歳無職となり、2人同棲(彼女の家に転がり込む形で)していたところ、ひょんなことからケンカに。19歳無職は「出て行け」と言われるが出て行かず、互いに話もしない関係に。彼女は別れたはずの31歳婚約者と実は密かに連絡を取り合っていて、19歳無職とは何の関係もない、と言っていたということが判明。さてどうする的なことになっていたわけなんだけれども、結局2人を前に31歳女性は「自分のことを好きだといってくれている人がほかに4人いる。その中の1人をいいと思っていて、その人と付き合うつもり」と告白して終わり。
この女性が何と言うか、生きる気力があまり感じられない人で、もう冷え切ってる19歳無職との同居生活(部屋別々で互いに別々の行動している)においても、食事の時間になると19歳無職が「ごはん食べる?」と聞いてきて初めて「食べる」。「何食べたい?」「…スパゲッティとか」という会話の後、19歳無職が1人分のスパゲティ作って彼女の部屋に持ってくるとむぐむぐさっさと食べ始め、食べ終わる頃にまた19歳無職が「食べ終わった?」と食器を下げに来て初めて皿を渡すという不毛。この人、ヒロイン癖があるというか、2人の男が自分をめぐって争うというシチュエーションに酔ってる感じ。その上自分で責任とらない。以前の話し合いのときも、婚約者にもらったアクセサリーを捨てたとかいう話で、婚約者が「オレがあげたものを捨てたのか?」と問うと「私捨ててない。○○(18歳男子)が捨てた」「○○が捨てろっていうから…」「わたしじゃない」と自分のせいじゃない発言。
今回の〆では「(その第3の男は)私と結婚したいと言ってくれてるから、その子(また若い相手なのか?)が言うようにハッピーエンドになるといい」と言い残して去っていった。自分がどうしたい、っていうのがとことん見えない。どれもこれも誰々が何々って言ってるから…とかそんなんばっかり。
この無気力31歳女性に次々と男が現れることの不思議。一体新しい男性とどこで知り合っているのだ?あまり行動力があるようにも見えないし、容姿は…うーん、微妙…モテと非モテに分類するなら彼女はモテになるんだと思いますけど(切れ目なく男性とお付き合いしているという意味ならモテでしょう、そりゃ)、ちっともこのモテはうらやましくねえ…。19歳無職にしても若けりゃいいってもんじゃないな…と思わされる若者だし、32歳婚約者も「ああ、他の女性に行くのはキツいのかな…」と思ってしまう感じだし。何かダメオーラな3人。頭の中に「下流モテ」という言葉がよぎった。
この女性を好きだと言っている4人って実在してるんだろうか…

これについて小谷野先生の見解をお聞きしたいがこんな番組見てないでしょうなあ。