さらばカーネーション

終わってしまった…私の朝の楽しみはどこへ…
確かにオノマチ糸子終了後の老後編はそれまでに比べてちょっと楽しさが減ったのですけど、それはある意味仕方がない。
老後編のモノローグにあった「昔から見栄はっちゃあ恥かいてた」がそれを集約しているというか、若い頃(と言っても60歳くらいまでずっと)の糸子って、何しでかすんやろ?で、どうなるんやろ?っていうアンバランスな感じがいつもあった気がするんです。
年取って行って、そりゃ多少は失敗も減る。でも何かやらかして、何か食らうような感じがして、それがワクワクにもつながってたんですな。不倫の結末にしても、お父ちゃんにシバかれるでも、安岡のおばちゃんに毒づかれるでも、店が繁盛するでも、何かしらどーんと返ってくる感じがあったんですけど、その「どーん」があんまりなくなってくるのが老成するってことなのかなって気がしました。
だもんで、あほぼんたちに「意地なんかはって何の意味が?捨ててしもたらええんですわ」と返される程度でも「あ、返ってきたw」と思えるという幸せな視聴者です…ブランド立ち上げとか大変なはずなんだけど、返ってくるのが春太郎に紙面取られた!って小さいことのほうがおもしろかったりしてましたwブランドの成功とか正直あまり気にならないw
「気がする」ばっかり書いてるのは自信がないからなんですけどね。
最終回の構成は好きです。トメのクレジットが尾野真千子だったのもすごくよかった。そしてDVDに焼いたカーネーションを第1話から見返すという、NHKの思惑通りの視聴者がここに。見てるうちに「ちりとてちん」も見たくなってきて困ったYO!