サンデープロジェクト

 アメリカのキリスト教原理主義とメガ教会の特集。信者の子ども達に教義を教え込んでました。「ネコちゃんも神さまが作ったのよ!」とか言っててコワい。以前「カルトの子」(米本和広 文春文庫)*1を読んで子供の頃から宗教にどっぷり漬からせる怖さは分かってましたが、似たようなことはまあどこでもやってるわけですね。
 日本の新興宗教アメリカの違いを考えると、日本は信仰に関する理解があまりなく、子どもの頃から自分の特殊性に気づきそこで軋轢を生じるところから問題があらわになるんでしょうけど、アメリカの場合理解があるからこそ、そのまま大人になってしまう怖さってのがあるのかも。日本の「カルトの子」と違って、悩まないですむっていうのかな。周囲にも「進化論?悪魔の考えよね」に同調できる人が相当数いるから「何いってんの?ヘンだよ」って指摘されないで済むというか。どっちがいいかって断言するのは難しいけど、信仰に理解があるからアメリカがマトモだとも思えないです。何かこうなってくると。
 番組中に出てきた70代のおばあちゃんなんて、大統領候補の討論会見ながら「ジョージは大丈夫かしら!」ってバカな子を心配する親状態。でも彼ら・彼女らが支持してるのは「中絶反対、同性愛反対」っていうところだけで、大統領選挙を「善と悪の戦い」呼ばわりしてるし。
 適度な信仰って本来ありえないのかな。寛大な宗教、ってないもんだろうか。“原理主義”には無理か。特に信仰をもたない者からすると、神様って案外心狭いなと思ったり。