結婚は逆転のチャンス

 雨後のたけのこのようにあまた存在する料理研究家ですが、一番身近で憧れられている存在といえばやはり栗原はるみでしょう。14歳年上のマスコミ関係(元キャスター)の夫をつかまえ、夫のお客サマを手料理でもてなしていたら「こりゃおいしい!ウチで紹介してもいいですか?」となって紹介されたところ人気者に。自分で売り込んでないのに誰かが掬い上げてくれる。ある意味シンデレラストーリーです。
 誰と結婚するかで人生が変わる。どんなに否定しても厳然としてそれはある。
 高井麻巳子秋元康と結婚したから「秋元さんちのおとりよせ」を出版できるわけで、同じおにゃん子クラブだったとしても有名人じゃない実業家と結婚したゆうゆではおとりよせ本が売れない。栗原はるみだって結婚相手がキャスターじゃなければマスコミ関係者が家にごはんを食べに来ることはなかったわけで、それが普通のサラリーマンと結婚した人とは違うアドバンテージだったりする。サラリーマンの妻にだっておいしいレシピを考えられる人はいるだろうけど、そういう人が世の中に出てこようと思ったらコンテストに応募したりカルチャーセンターの講師になってみたり、いろいろ努力しなきゃならないだろうしね。
 「結婚の条件」(小倉千加子 朝日新聞社*1を読みまして。
 何か趣味のような私らしい仕事をして、ステキな結婚生活送りたい、っていう女子の話に何だかげっそりしてしまった。私らしい仕事って何だ。岡田美里みたいにアムウェイか。姉妹でカフェとネイルサロン経営か。ステキな奥さんか。
 本の中に出てくるある女子。バブル期に就職して、4年半勤めて、同僚が結婚退職していくから自分も退職して、カナダに1年留学して、帰ってきても仕事がなくてフラフラしてて、理想の結婚が700万から800万稼ぐ男性で、家事もやってくれてもちろん自分は専業主婦になりたいとのことだが、びた一文羨ましくない。自分としては、昔っから「結婚して仕事を辞める」ていう流れを考えたことがないので、きっとこの女子とは話が合わないんだろうなあと思うくらいなんですが。
 男性で結婚相手によって人生が変わるってあんまりないですね。妻が稼いでようが稼ぐまいが働きつづけてナンボな扱いだし、妻が有名人でもその夫が表舞台に立たされることはまずないし。妻が言葉によるDV加害者だった、てことならかなり人生変わるなあ。それで専業主婦になんかなられたら、結婚生活続けてもなじられつづけ、別れようにも相手に生活力ないからお金請求されて(言葉による暴力は証拠が残らないので…言葉によるDVを受けてる人がいたら、常に録音するべきです。とにかく証拠になるものを集めるべき)踏んだり蹴ったり。
 …結婚相手は慎重に選びましょう…