少子化問題

一昨日のNHKで人口減少社会の特集を組んでおりました。朝からこの番組一押しでプログラムを進めるNHKでした。定年後の生活基盤をどこに築くかとか、核家族化が進んだ後の子育てについてとかを絡めつつ、「詳しくは今日の夜やるから見てね」という感じで。
で、当の番組はちょこっとしか見ませんでしたが、ちょうど見た箇所がなかなかおもしろくて笑ってしまいました。今のまま少子高齢化が続くのはいいか悪いかどちらでもないか、みたいなアンケートを会場で取り、おのおのが自分の立場をプレートで上げるわけですが、遥洋子はもちろん「別に悪いことではない、子どもを産むか産まないかは女性が選ぶべきこと」という立場です。で、それに噛み付く団体代表男性(60代)。「親に育てられて成長してきたわけだから、それを還元するために自分も子どもを産み育てるべき、そうするのが自分が受けた恩返しをすることになるのである。だから産みたくないとかいう女性はわがままだ」という立場です。コレに対して遥さんはもちろん反論するのですが、いやあ、上野千鶴子直伝の絡み方というのはおもしろいですね。真正面からガンガン押すのではなく、後ろから横から、子どもを産み育てるだけが社会に還元する方法じゃないですよねぇ?ということを発言するのですが、この男性「子どもを産み育てるのが社会還元なのである」から譲らない譲らない。頑固なひとは面白いなあ。珍しく遥洋子をもおもしろいと思ったです。敵キャラが団体代表(60代)だったから余計よかったのだろうか。
もういっこ面白かったのは和民の渡辺美樹社長がでていたのですが、団体代の男性は社長のことを何回も「和民さん」と言っていたのにツボ。NHKで宣伝できた和民ラッキー。
すみません、ちょっとしか見てないのに私えらそうですな。
いったいどうしたら子どもを産んでくれるんですか?と政府の人に聞かれたら、育休とってても給料保障してくれたら嬉しいなあ、と答えたい。確か今も雇用保険で育児休暇保障みたいの出るけど、職場復帰してから遡ってじゃないとダメなんじゃなかったっけ。リアルでお金いるちゅうねん。子ども育てるのだってタダじゃできんがな。だから雇用保険でいらんもの作るなっちゅうの。京都かなんかにあるおしごと館はマジ勘弁。あれら建築物分のお金がまるまるあったら、育児休業補償くらいなんぼでもできそうやん。
まあ100人いたら100通りの理由や原因があると思うので、少子化だからどうのこうのと一つにまとめて何とかしようとしても無茶ってもんで、誰もが仕事と子育てを両立できるわけではないですしね。本当は子育て1本でやっていきたい妻がいても、夫の給料が少なくてやっていけないなら共働きせざるを得ないわけで。かといって、働きながら子育てしたい人がむりくり子育て1本に押し込められるのもまた不幸だし。結局はいろんなライフスタイルがあって、そのライフスタイルに合った子育ての選択ができる社会であればいいね、ってことですわな。堺屋太一がお金を稼ぐことばかりに腐心するな、というようなことを言っていたようですが、そんなこと言われてもお金がないといろいろ大変な社会なので、ある程度のお金は確保したいと思う人を責められても困ります。だからって金金言ってるのも下品なのはようく分かってますよ。理想だけ言ってもしょうがないってことです。
何も調べないで書きなぐってるので、信じないように。