奥田瑛二の自己アピール

 「恋のから騒ぎ」をものっそい久しぶりに見たら女子高生がわらわらいた。最近の女子高生は昔の女子大生だと思えばとくに腹も立たない(かも)。大学生も高校生も養ってもらいながら好きなことしてるという点では同じだ。私も大学時代は好きなことしてた。もう、好きなだけ芝居行って本屋通って図書館行って。
 男性ゲスト陣の中に奥田瑛二がいまして。「うちの娘はパパみたいな人と結婚したいって言うね」とステキな自分アピールに余念がない。
 奥田瑛二をみると、浮気をする男性が「俺だけじゃない。男はみんな浮気するものだ」と断言するのを思い出す。で「イイ女はそういう男をうまくコントロールできるのだ。手のひらの上で転がせるものである(安藤和津のように)」とか言う。
 あれは自分だけじゃない、男というものはみんなそうだから、しょうがないんですよー、という自己弁護なのか。でも、別の人が「いやー、同意見です。男は浮気するもんですよねー、仕方ないンスよ。こないだもうちの彼女にバレちゃってー」とか言い出すと「君ね、女性に対する敬意がないよ」とか何とか言って結局「自分は女性のことをきちんと考えているイイ男」ぶったりするのがよく分からん。
 男女問わず、常に恋愛して痛い人はいるので、別に浮気は男の専売特許じゃなくなっているのにまだこれを言う人がいるのが不思議ではある。もう浮気が好きな男性は「男だからしょうがない」なんて言い訳よりも「俺は常に他人と恋愛したい人間なのである」「俺って恋愛体質だから」とか言ったほうがいいんじゃないか。本能に突き動かされているよりも、主体的に生きている俺さまのほうが「主体的に生きよう」キャンペーンを張られている現在としてはいいような気がするが。
 奥田瑛二というと、私の中では六本木男声合唱団で意気揚揚と歌い上げる人、片岡鶴太郎が書やら絵やらを書き出したときに「ようやく君もこっち側の人になったね」とウェルカムした人、というイメージしかないため、どんなに安藤和津が青スジ立てて「うちの奥田のステキさ」を話そうとも、ちっとも心に響いてこないのが残念です。
 私にはわからないステキな奥田瑛二のインタビューを見つけたのではっつけておきます。
 Men's Excite 奥田瑛二インタビュー

僕は知性がないから結婚したけど、知性があるなら結婚しないほうがいい。

だそうです。