教育テレビで上野千鶴子に話し方を学ぶ

 NHKの教育テレビで上野千鶴子を見かける。しゃべってるところ初めて見た。
 人間しゃべり方って大事だなあ、と思った次第。
 口調はものすごく穏やかながら、言ってる内容は全然穏やかじゃない。わはは。アナウンサー、緊張してるわー。
 昔「TVタックル」で田嶋陽子がぶち切れて途中退場したときに、「女だから話を聞いてもらえない、途中退席するとすぐ女は感情的だからと言われる。男だって退席するじゃないか」と文句たらたらだった。そんなことを思い出し、討論の戦略って大事だよなあ、口調は穏やかでも攻撃的にすることはいくらでもできらあな、そりゃ遥洋子にケンカも教えられるさね、と感心。田嶋陽子は要勉強。誰も大島渚野坂昭如のことを「感情的ではない」なんて思っていない。
 「ザ・フェミニズム」(上野千鶴子小倉千加子 筑摩書房*1。何べん読んでもおもしろい。小倉千加子は「結婚の条件」を書く準備はもうこの段階でできていたのですな。
夫婦別姓?あほくさ。なんでいちいちこの男とデキました、なんて登録せなあかんねん」というのが潔くて好きだ。私は小谷野敦*2の「結婚制度なんていらん、といえるのはモテの論理。非モテからすれば結婚制度はありがたい制度だ」に賛成なので(理由:自分が非モテだから)意見の相違はあるのだが、上野千鶴子は好きだ。言ってることにスジが通ってるのがよい。