間違った

だって菊治ってみみっちいからさ(言い訳)。「愛の流刑地」です。
どれくらい眠ったのだろうか。菊治が時計を見るともう11時である。
冬香が帰るまであと1時間しかない。隣りで冬香はまだ眠っている。無防備に眠る姿が愛しく、額に接吻する菊治。髪をいじり、鼻筋を指でなぞっていると冬香は目を覚ます。
「やはり帰るの?」「帰したくない」口には出してみるものの、引き止めるほどの勇気もなく、ただ菊治は冬香を抱きしめるのみだ。

「また、逢えるね」
「はい」

その返事を聞いてようやく冬香を離す。服を着、お腹がすかないかと尋ねるとすいていないと冬香。ではコーヒーでも飲まないかと声をかけると、冬香が自分で入れてくれるという。コーヒーメーカーをいじっている後姿に、

「今度は、いつ逢おうか?」
むろん菊治のほうから行くつもりでいると、冬香が答える。
「わたし、今度、東京に来ることになるかもしれません」

つづく。
私の昨日の読みは大はずれでした。普通に眠ったようです。3発目はナシということで…。だって菊治って貧乏性だから時間いっぱいまで楽しむもんだと思ってました。冬香のことなど考えないのは仕様だし。(言い訳終わり)
さて、今度東京に来ることになるかも、という冬香です。夫の仕事の都合でしょうか。何か思わせぶりですけど、まあ何かあるんでしょう。(なげやり)