日経新聞

学んだことがあるのだとしたら

子供の頃、何でもいいからひとつのことを最後までやり遂げなさい、と言われたものですが、やりとげたらいいというものではないことを学んだ気がします。「愛の流刑地」です。 (31日) 読み終えて、菊治は大きく溜息をつく。 いったい、こんな考えかたという…

いよいよ終わるのね…

信じていいのかしら…(半信半疑)「愛の流刑地」です。 (27〜30日) 注)27日分(高士の面会と帰るまで)は曖昧です。 高士は披露宴で菊治から祝いの一言が欲しいという。躊躇する菊治に、自分の父が菊治であることを恥じたりしていないので是非、美和も是…

やっぱりか…

「義父と嫁」というエロビデオのタイトルを思った私は薄汚れた大人さ…「愛の流刑地」です。 (26日) 高士には以前、父である自分に会わせたいと言っていた女性がいたが、破談になったはずである。してみると、違う女性か。そういえば、あの会わせたい女性が…

何?家族愛のつもり?

…断れよ!「愛の流刑地」です。 (25日) 面会に訪れた息子・高士の意外な一言に、さすがの菊治も呆。さてその後も高士は菊治を喜ばせるすばらしいお言葉の数々を繰り出します。 「だって、堂々といったろう。あの厳しそうな人たちの前で、『違う』ってさ。…

ぼーーー。

「愛の流刑地」ラシイヨ… (22日〜24日) 雪女冬香の手助けで自慰完了で落着く菊治。 泣いてもわめいても独房にい、番号で呼ばれる生活は変わらない。この現実の壁の前では逆らう気持ちも打ちのめされてしまう。 一日のうちで激しく逆らう気持のときと諦める…

後出しジャンケンしほうだい!

そんなポジティブ冬香みたことねえよ。「愛の流刑地」です。 (21日) 勢いで控訴しない、と言ってしまったが、それでよかったのだろうか。迷う菊治だが、法律なんて信じられない、のだ。 いまの法律はやたら理屈ばかり優先させ、変な証拠主義で、それがもっ…

をを、次の扉が見えてきたぞ!

それはそうと林よ…orz orz(本文とは全く関係ありません)「愛の流刑地」です。 (20日) 独房で違う違うとつぶやいているうちに、力尽きて眠ってしまった。 判決の翌日、北岡弁護士が訪ねてくる。「力及ばなくて…」という北岡だが、大体において求刑の8が…

はン。

ご乱心!ご乱心!「愛の流刑地」です。 (19日) 拘置所の独房に戻されても、菊治の気持はおさまらない。 人前で大変な醜態を演じてしまったという後悔と、自分のいいたいことをわかってもらえたはずという思いが交互に浮かんでくる。 それにしても、彼等の…

はぁ…

これが人間を描ききった小説なのか!なのか??(首をひねりながら)「愛の流刑地」です。 (18日) どうしてそんな声がでたのか、菊治は自分で自分がわからない。 自分で自分がわからないのはいつものことでんがな。読者も菊治のことがわからないし分かろう…

法廷の中心で違うと叫ぶ

じさま。「愛の流刑地」です。 (17日) 裁判長が告げる。 「被告人を、懲役8年に処する」 ざわつく傍聴席。法廷を飛び出していく記者もいる中、菊治は意外なほど落着いていた。裁判長は理由を述べる。 「被告人は平成十六年十月から、被害者入江冬香と知り…

かすかな希望が見えてきた?

撤収の準備はできましたかー。「愛の流刑地」です。 (11日〜16日) 10年…とらわれたまま獄中で自由を奪われ、化石のようにいつづけるということだ。実感がわかず、ぽかんと他人事のように考えていると、裁判官が弁護人の弁論を促す。 北岡弁護士は嘱託殺人…

ナンや知らんけど

この期に及んで新章スタートしたのな。「愛の流刑地」だったりして。 (6日〜10日) 新章・雪女。 三回目の審理が終わり、次は論告求刑である。どうなるんだろうと不安がつのる菊治。とうとう美雪ちゃんとは気持が通い合わなかった、全然分かってもらえなか…

同じボケでも

北杜夫のほうがボケとして面白い。「愛の流刑地」です。 (1日〜5日) もう逃げ出したい菊治。秘め事を真昼間から聞かれるなんて。いやんもう、と腰を浮かしかける中、冬香の喘ぎ声。 「はっ、はっ」「だめだめ、だめだよ」「ねぇ…ねぇ…殺して…」 法廷、シー…

ぽちっとな

とりあえず昨年末の分を。「愛の流刑地」です。 (29日〜31日) 菊治は一瞬、息を呑む。 検事の「男は醒めてんでしょ」発言に戸惑う中瀬。戸惑ってる間に美雪ちゃん「女性が欲望のままに殺して、って言っても男は醒めてて冷静なんですよね?」と畳み掛ける。…

まさかこの年末もこんなことをしているとは

取材を受けた元検事の女性は怒るべきだ。怒るといい。「愛の流刑地」です。 (28日) 中瀬の証言は、多くの人を納得させたようである。被告人がいい加減な男でなく、性格も穏やかで誠実で、一途に一人の女性を愛し、再起を期して懸命に小説を書いたことだけ…

推敲をしよう

まとめて編集者に渡すときはとくに気をつけましょう。つか、編集者は何をしとるのか。「愛の流刑地」です。 (27日) 中瀬証人の尋問は続く。 菊治のことを一途で懸命なタイプでその集中力がいい小説を書く原動力になっているとか答える中瀬。自分ではよくわ…

恋人たちなぞ、どうでも、いいや。

そうか、淳ちゃんは反クリスマス過激派同盟和服萌えテロリストだったのか!だからこのタイミングで…「愛の流刑地」です。 (23日) 第3回の公判目前、北岡弁護士来訪。菊治が気にしまくっていたボイレコの件は申し入れをしたのでおそらく非公開でしょう、と…

中瀬もバカだし

あたまわりぃひとばっかりでてくるよー。「愛の流刑地」です。 (20日〜22日) 思い悩んでいるある日、中瀬来訪。証人として出廷するにあたり、できるだけのことはすると言ってくれる中瀬。「男女のことは分からんが、ひとりの女性を愛して小説を懸命に書き…

菊治はうわっつら

地の文で「罪の深さが身に沁み」と書くよりも、身に沁みているさまをきちんと描写せよ。「愛の流刑地」です。 (17日〜19日) いろいろな思いが去来する菊治。 まず一つは、深い罪の思いと後悔である。 冬香亡き後の家庭の様子は生々しくて辛く、「おかーさ…

おーとこーならー

by佐野史郎。懐かしー!「愛の流刑地」 (16日) 男なら激しく淫らな瞬間を録音しておきたくなるものだろう。オンナも口では「ダメよ」なんて言いながら、実のところ一緒に後で聞いてみたら高ぶってくるものだろう。菊治妄想爆発。↓ 事実、冬香も箱根に行っ…

職業に対するリスペクト

法曹関係者はもっと淳ちゃんに意見してあげてください。「愛の流刑地」です。 (13日〜15日) 検事の主張の肝は冬香亡き後の家庭の悲惨さのようである。効果が合ったようで、傍聴席からすすり泣きが漏れるほどだ。実際、菊治自身も打ちのめされて、反撥する…

美雪ちゃん…

あンたに期待したあたしがバカだったのよ…カラン…(越路吹雪を聞きながら)ロク~デナシ~「愛の流刑地」です。 (10〜11日) 「あなたは、被害者が被告人と近づいてから、なにか違和感のようなものを感じたことはありませんか」 「違和感?」 「奥さまがあなたになに…

無能職業人がまたひとりふえた件について

はあ…織部もかよ…「愛の流刑地」です。 (8日〜9日) 夫の東京転勤を菊治には嬉しそうに伝えてきた冬香だったが、当の夫には「よかった」と言っただけだったのか。胸熱くなる菊治だったが、法廷ではそんな菊治を置き去りに証人尋問は続く。 「結婚のことです…

すごおく長身

すごおく歯切れが良くて、すごおくエリート。ああん、すごおい。「愛の流刑地」です。 (3日〜7日分) 手紙の主は息子の高士だった。 誕生日を祝う言葉が述べられ、菊治の体を心配する手紙である。 母からは何も言ってこないと思うけど、元気だから心配しな…

生の実感

エロでしか得られないんじゃん。どくどく。「愛の流刑地」です。 (2日) 野分の3日後は菊治の誕生日だ。56歳になった。 鏡を見ると少しやつれ、鬢や髭にも白髪が目立つ。以前はやや肥り気味だったが、拘置所での規則正しい生活で少しやせたようだ。何だか…

私の履歴書は能楽師の方です。

月に一度のあらすじの日。「愛の流刑地」です。 (1日) 野分が吹いた。 菊治は野分について詠まれた句を思い出した(3句)。 自分も野分のまっただなかで、野分に翻弄される1本の葦だ。 つづく。 内容はないよう。

いい最終回でしたよ…

私の履歴書はね。「愛の流刑地」です。早く終わってくれ。 (30日) 気づかぬうちに菊治号泣。荒木町のママからの手紙が心のそこから嬉しい。初めて自分の気持ちを分かってくれる人に出会えた。 このママだけは、冬香の気持ちとこの事件の背景を分かってくれ…

脱力…ただただ脱力…

ああっ、明日で仲代達矢の私の履歴書が終わってしまう…名残惜しや…「愛の流刑地」です。 といっても、何かバカバカしすぎてどうにもこうにもな感じですよ。 (26〜29日) 中瀬現る。3回目の面会である。最多賞。 元気か?おい元気そうだな、と自己完結な挨…

まだつづく

らしいです。「愛の流刑地」です。 (25日) あのボイレコは誰にも聞かせないと冬香に誓った菊治だが、弁護士に有利な証拠になると言われ心がゆれる。自分の気弱さに呆れる。読者も呆れまくり。今さらだが。 ただ菊治は法廷でボイレコが公開されてしまうこと…

ニホンゴワカラナイネ

垂れ流し小説「愛の流刑地」です。 (19〜24日) 証拠内容の説明で、司法解剖の報告書を読み上げる織部検事。 頚動脈への強い圧迫→迷走神経の刺激→血圧降下→心臓停止→死亡と読み上げるが、菊治は「ただただ冬香に乞われて圧したことが、司法解剖ではこのよう…