携帯電話依存症

UFJ銀行のシステム障害にヤられて、朝から給料が引き出せずイライラしている私に菊治からの愛の先制ぱーんち!「愛の流刑地」です。
携帯は恋の必須アイテム。菊治の年では携帯を持っていない人もいるだろうし、もっていてもメールを使いこなせない人もいる。持っててメールを使えない人は恋人がいないからだ(断言)。恋する相手がいれば、難なく使いこなせるようになる。
いま、菊治は携帯なしではいられない。メールは冬香との命綱なのだ。電話で話すことはほとんどない。話すときがあるとしても、夫も子供もいない平日の午前中くらい。しかもメールで確認をとってからである。気の利いた一言を言おうとしてもうまく出てこず、結局は「大好き」「早く逢いたい」そんなことしか言えない。

「声を聞いているとあそこがおかしくなってくる」と訴えると、「今度逢えるときまで、鎮めていてください」という。
「このままでは、氷ででも冷やさなければ、おさまらない」と訴えると「可愛い…」といって、笑いだす。

うわーー、キモい。なにこの会話。恋人同士なら下ネタだってそりゃ話しますけど、菊治がしゃべってると思うとすごく気持ち悪い。なんだろう、この胸のムカつき…ねっとりしてるし…
閑話休題
冬香はこんなに愛のメールを受けていて大丈夫なのだろうか。夫に見られたりはしないのだろうか。冬香にそっと問うと「大丈夫です」ときっぱり答える。夫に仕えているようでいて、実は意外と夫をうまく操っているのかもしれない。

「表面は控えめだが、芯は強いのかも」

穏やかに微笑む冬香を思い出しつつ、女はわからない、と菊治は思うのであった。
つづく。
菊治55歳、狂い咲きサンダーロードです。数学の授業中、急にギンギンになってしまい立てなくなった中学校の同級生・アダチくん(仮名)のようです。このメール猿状態にたどりつくまでに菊治がしたことといえば、2人きりで初めて逢ってベロちゅう、その後はセックスセックスセックス!セックス以外に2人で逢ってしたことはフレンチディナー・初詣・東京駅でお茶・越中和紙とハイヒールのペンダントを贈りあう(結果的に)くらいですか?メールのやりとりがすんなりできるくらいでこんなにも優越感を感じられるとは、素敵な自意識です。
それにしても、世の55歳の皆さんは淳ちゃんにここまで舐められていることをどうお考えなのでしょう。70歳のおじいちゃんが書いていることなので、大人な態度で流していらっしゃるのでしょうか。ばかばかしくてツッコむ気にもなれないのでしょうか。元気でスタイリッシュな55歳からの反論を読んでみたいものです。(これから探そうと思います)