にぎにぎ

下品ですみません。「愛の流刑地」です。
冬香に触れられ、ちょっと元気を取り戻す菊治の息子さん。その様子が興味深いのか、冬香は息子さんをきゅきゅっと握ってくる。

春の昼間から、こんな淫らなことをしている二人はいない。菊治は呆れながら、その淫らさに溺れていると、冬香がつぶやく。
「可愛い…」

意外といるって。君らだけじゃないって。簡単に溺れられて、ええなあ(棒読み)。
面白いの、と菊治が問うと、ごめんなさい、と謝ってから「男の人って不思議ですね」「大きさが、変わるから…」と答える冬香。

「そこが、喜んでるよ」
菊治が、自分のものに替わっていうと、冬香の指が上下に動き出す。

ちっちっち。どうせやるなら腹話術形式で、ちょっと甲高い声で「ボクとってもうれしよー」とかなんとかやってくださいよ、菊治さん。そこが、喜んでるよ、なんて自分のものに替わって言ったことになりゃしません。
こんなことをしたことがあるのかと冬香に聞くと、冬香は指の動きを止め、ないと答える。夫にもしたことがないのだという。

「やりなさい、といわれたことはあります…」
そう命令されてどうしたのか、菊治はさらにききたくなる。
「こんなふうに?」
「いろいろと…、でも、できなくて…」
冬香は自分が叱られているように、目を伏せる。

つづく。
でた!きくだけきいて勝手に妄想するだけー。冬香のことが心配なんじゃなくて、興味本位なだけー。