冬香のおばかに拍車がかかる

薬の副作用ですか。「愛の流刑地」です。
そんな理不尽な夫の待つ家に冬香を帰したくない。それに冬香も帰りたくはないだろう。ずっとうちにおいていたら夫との仲もこじれ、いずれは離婚と言うことになるだろう。はたしてそうなったら冬香を受け入れることができるだろうか、と考える菊治。冬香だけなら今からでも引き受ける自信があるが、3人の子供たちのことまではちょっと自信がない。
だが、こうなったのも元はといえば自分のせいである。謝るのは自分の方だ、と冬香に告げると冬香は菊治のおかげで悦びを知ることができ、生き返ったのだから謝らないで欲しいと嬉しいことを言う。

「あの人、前から、おかしいことがあったのです」

と冬香は言い出す。

「なにか、変なビデオを沢山もっていて、ときどき部屋で一人で見ているのです」

心当たりのある人は挙手!…変なビデオってどんなのだ冬香。ごくごくノーマルのアダルトだったら許さんぞ。
別にビデオくらい見るだろうと思う菊治。まして妻は常に拒否ってるわけだし、そんなの仕方ないとも思う。

「もう今度のことで本当に嫌になりました」

でもまあ薬で理不尽に関係をもたれちゃったら嫌にもなるよな、と冬香の気持ちも分かる菊治。

「でも、もうわたし負けません。絶対にあんなまねはさせません」

と、言いつつも冬香はベッドを出る。
冬香は嫌な夫のいる家に帰るようだ。
つづく。
冬香よ、毅然とするところがちがくないか。負けませんてセックスに関してだけかよ…ほんとこの方とんちきですね。