…ぽかーん

…「愛の流刑地」です。

やはり、冬香は裸にされて犯されたのか。
いや、夫が妻と無理に関係したからといって、犯された、というのはいいすぎかもしれない。
しかし、妻にその気がないのに、意図的に眠らせて関係したとしたら、やはり犯したといわれても仕方がない。

…ですから、無理に関係したらダメですってば。夫婦でもダメだって。そんなこと言ってるから家に居場所がなくなるんでしょ(作者と主人公を混同しています。私が)。編集の方もたいへんですね。「仕方がない」を入れさせるのも一苦労だったでしょう。お疲れ様です。
冬香ははっきりと言わなかったが、犯されたかどうかは自分の体を見ればわかることだ。なんて非道い。菊治が怒りを抑えかねていると、冬香は「ごめんなさい」と謝ってくる。無抵抗な状態だったのだから、冬香には何の責任もない。冬香は「そのあと何度も何度も体を洗ったから大丈夫です」と言う。菊治が気にしているのはそんなことではなく、冬香の気持ちだ。そんなことをされて、夫とのことを水に流して暮らせるものだろうか。

「それに、あの人、いやらしいのです。朝、わたしが目を避けたら、にやりと笑って…」

いまいち冬香の言動はそのまま受け入れがたいので話半分に。嫌いな相手がにっこり笑ってもにやりに見えるでしょうしね、冬香のいやらしいはそのまま受け止めたらたぶん違ってる可能性が大。「もう二度と、あんなことはさせません」と強く決意する冬香。そして菊治に「私を嫌いになりませんか」と尋ねる。まさか、と答える菊治。ベタベタする2人。

「わたし、いやなことはみんな忘れたくて、あなたにどうしたら許してもらえるかと、とにかく、今日はもう、どうなってもいいと思って…」
もしかすると、そんな思いが一層、冬香を乱れさせたのか。

つづく。
うえー。酷い目にあわされた冬香ですが(でも「よくわからない」と言ってませんでしたか冬香さん。分からないわりにもう犯されたは決定事項になっているぞ)、全ては菊治の都合のいいように転がっていくのですね。夫にされたことを忘れたいから乱れると。菊治怒りを抑えきれなくなったりしてますが、昨日全裸を見つめられて蹂躙された肉体が目の前にあると思うと妖しい気持ちになってましたから、ほんとに怒っているのかどうか。犯されても自分の前で乱れる女ならそれでいいとしか思っていないように思えますよ、菊治さん。冬香の気持ちを気にしてるとか言っちゃって、また愛してるですか。
夫にされたことが原因で菊治の前で乱れられなくなったりしたら、そのときは愛せるんですかね。ただ一緒にいて心の慰めになってあげられるんですか。つまらない自慢話とどうにもならないピロートークしかできない菊治でも冬香の心を癒すことができちゃったりするんだろうなあ。で、結局は体を開けるようになって、やっぱり菊治サイコー!また昇り詰めたぜ!よかったよかったでおしまいになりそうですけどね。
つか、菊治の言う冬香のいいところはセックスがらみばかりなので、できなくなった冬香のことなんて菊治はどうでもいいでしょうな。今はできるから何とでも言えるようですけどね。