三歩歩くと

すぐ忘れます。きくじだもの。「愛の流刑地」です。
2人はそのまままどろむ。時は12時ごろ。湖も山も眠っている。
早朝4時ごろ、菊治は目覚める。トイレに立ち、戻りしなに窓の外を見ると芦ノ湖に朝霧がかかっている。

「あと5時間」と、菊治は朝食までの時間を考える。その前にいま一度、ゆっくり愛し合うことはできそうである。

冬香にゆらりとせまられて死にたいと言われたことなどさっぱり忘れ、もっぺんヤっちゃうぞ、と決意する菊治。忘れっぽいってスバラシイデスネ。
そんなことを思いつつも菊治は眠ってしまう。次に目が覚めたときは6時過ぎだった。朝食まであと3時間だと思うと気が急いてくる。と、冬香も目を覚ました。普段の冬香は夜に弱く、9時にはもう寝てしまうのだという。まどろみのなか、額を菊治にくっつけてくる冬香。

「昨日は、うしろから…」
冬香の裸のままのお臀を撫ぜながら、菊治が耳許で囁く。
「また、接吻してやろうかな」
冬香を目覚めさせるには、淫らな愛の言葉がもっとも有効である。

つづく。
冬香が夜9時には寝てしまう女性だったとは。最近の子どもは夜更かしだと言いますが、子どもより母さんの方が寝るのはやっ!それにしてもいつかの「冬香夫・睡眠薬を盛って冬香をレイプ?事件」は一体何時頃に行われた事件なのでしょうか。あれが9時ごろだとしたら早いご帰宅ですよね。夫、忙しいわりに接待はさくっとですか。
昨日あんなにガクガクブルブルしてたのに、あのままあっさりまどろめるもんなんですね。で、目が覚めたら朝食まで5時間、まだ愛し合えるなんて考えられるなんて。
とりあたま?ねえ、とりあたま?