親切設計

初読者のために冬香の夫の悪行動を集めています。淳ちゃんの優しさでしょうか。「愛の流刑地」です。
日ごろ控えめなぶん、一度感情を出してしまうと止まらなくなるのか、ぼろぼろと泣き続ける冬香。菊治は「もう泣くのはやめなさい」と言い、抱きしめてやることしかできない。
もともと冬香と夫はセックスの面ではうまくいっていなかったと言っていた。セックスがイヤだから妊娠し(理由:妊娠中は求められないから)、アレをやれコレをやれと言われ拒否すると怒られる。引越し準備で夫と2人ホテルに泊まった夜も求められ、拒否する冬香は夫に強く腕をつかまれ、あざができた。そんなようではイヤになるのも当然だろう。
世の中には仕事は全くダメでも性的にうまい者もいれば、仕事はばりばりできても性的にうまくない者もいる。冬香の夫は後者なのだろう。
菊治と出会うまえの冬香なら、それでもよかったのだろう。女が快くなることなど知らずに済んでいたのである。
だが今は菊治のデベロップのせいで快感を知ってしまったのだ。
「あなたのせいよ」
という言葉が菊治の中で甦る。
つづく。
今回の菊治は脳内でこれまでの冬香と夫の様子を反芻しています。これまでピロートークで冬香が告白した「夫のひどい仕打ち」をまとめてご紹介です。夫の行動は全て冬香視点のみでの話です(腕のあざだけは残っていた)ので、ほんとかどうかは知りません。昨日の「我が侭で女は黙って従っていろ」という夫のひどさを強調しようという回ですね。
それにしても、こんなにひどい目にあっているなら、菊治と乳繰り合うだけじゃなく、ちゃんとしかるべき機関に相談した方がいいと思うんですけどねぇ…それも菊治の愛で何とかなっちゃうんでしょうか。菊治も離婚したし、子供の問題さえなかったら即結婚もアリとかおしゃってましたもんね。
でもちょっと待ってくださいよ。
確か菊治、自分たちを「不倫純愛」とかおっしゃってましたよ。結婚は打算とか絡んでっから純粋な愛とはいえないとか…
たとえ子供の問題をクリアして(この場合、冬香が子供を置いてくることが前提ですが)結婚に至ったとしてもですよ、週3だったセックスが毎日毎日毎日。菊治はほとほと疲れても、冬香はもう縛るものが何もないわけですからおそらく毎日毎日求めるでしょうね。なんてったって菊治が開発しちゃったわけですから。そらもう、奔放に菊治の息子さんをぱくぱくするかもわかりません。それでうへーと思って「やはり結婚するべきではなかった。不倫のころはあんなに愛し合っていたのに…結婚という制度に問題があるのだ…」なんて言い出さないでくださいよ。菊治がバカなだけですからね。
それにしても、セックスだけでつながってたら危険だよ。菊治だっていつかはセックス真っ向勝負ができなくなる日がくるんだよ。カップめん投げつけられても知らないよ。*1

*1:本日の読売新聞1面の特集記事「家族」より