単行本化反対キャンペーン

でもそんなことをすると淳ちゃんは調子に乗るので、ほっとくが吉。売れないことが何よりのダメージです。「愛の流刑地」です。
圧倒的に冬香に愛されていると感じる菊治。だが自分としては欲望を満たしたくてやっていることが大きい。それを崇高なもののように言われても困る。自己犠牲という点では、冬香に比べると何もしていないに等しい。
ふゆかには、何もしてやっていない、と菊治は答えるが、冬香はこんな体にしてもらったし、死ぬのも怖くなくなったし、子供も出来たし、と言い出す。すわ、妊娠か?と菊治を無駄に焦らすが、「愛するFに捧ぐ」と書いた小説のことをさしていた。「子供は愛がなくてもできるけど、小説は愛がなくては出来ない」「あの小説は私たちの愛の結晶」とどこか遠くをみながら洗脳された信者のように熱く語る冬香(私の読んだ印象)。
でもあの小説は陽の目を見ないけどな、と卑屈な菊治だが、冬香はいつものように「大丈夫」とか「分かってくれる人がいる」とか励ますと菊治は簡単に元気付けられ、勇気付けられる。これだけ一人の女性に愛され、認められ、尽くされるだなんて、これほど素晴らしいことはないとご満悦である。
嬉しくなった菊治は冬香と額や頬をすりあわせ、いちゃいちゃしてみる。
で、眠くなる。
つづく。
おじいちゃんはしょうがないですね。もうおねむです。今何時?
一方洗脳状態の冬香はますますヒートアップ。教祖菊治にもう首ったけ(死語)です。これまた教祖はそんな信者に勇気づけられて簡単に落ちるとは。いやはやすばらしい教祖様ですこと。