そりゃそうだよね

気候と同様、さむい小説だ。ざっと読みです。「愛の流刑地」です。
(27・28日分)
取調官は有能であるようだ。質問しながらワープロを打つ様子などからもそうとみてとれる。
殺した状況等は素直に話しているのだが、ではなぜ殺したのかと問われると言葉に詰まる。殺すつもりはなかったがつい力が入りすぎた、と言ってみても分かってもらえるだろうか。取調官はメモを取り出した。仰向けに横たわった女性に男が跨って下半身を接触させている。男の手は女の首にかかっている。菊治が描かされたものだが、何度も見たい代物ではない。どのくらい圧したのか、と聞かれるが1分くらいか2、3分くらいと曖昧に答えると「自分が殺したのに分からないのか」と高圧的な態度でどなられる。
その後も脇田刑事の高圧的な取調べは続く。
誘って殺したんだな、と言われるが、今回については冬香が「欲しい」と言ったからセックスしたわけで、そういう意味でなら誘ってきたのは冬香のほうのだ。それに最初から殺すつもりでセックスしていたわけじゃない。冬香に殺してといわれたから…と言うと脇田刑事からは何で女の方からそんなことを言うか、ときつい調子で言われてしまう。そりゃあんまりにも快かったからじゃないかと答えると、そんなわけあるか!と(いうような感じで)一喝される。
つづく。
こんな感じのニュアンスだったと思ってください。
紳士脇田刑事(デカ、と読みたい)はどこかへ行ってしまったようです。正直に何でも話してね、と言っていたはずなのに。無為満子小説を読んでないうちからこんなにキレていたらこの後のほうが大変ですよ。まあ、人を殺しておいて「セックスが快かったから殺してって言ってたんだ」なんて言われたらキレる気持ちは分かりますけどね。どうせならここで初めてキレて欲しかった。絞めてた時間が分からないくらいでキレないで、ワッキー。きっとこの後菊治から性のエリートづらされると思うけど、職務を遂行してくださいね。