次の刑事(デカ)祭りには是非

ワープロデカ、暴走!「愛の流刑地」です。
真面目に答えないと大変なことになるぞ、とワープロ刑事に脅される菊治だが、菊治は別にウソをついているわけではない。刑事はもっと落着いて考えろ、と言うが、どう見ても冷静でないのはワープロの方だ。
セックスは互いに好きだからするもので、悦びを感じるさなかに殺してなどと言うものか、なんで快(よ)いときに死ななあかんのや!とワープロは言う。菊治は自分に聞かれても困るがな、と困惑顔。ワープロは更にあんたはその真っ最中に死にたいと思ったことはあるかと問うてくる。そんなこと考えたこともないので、菊治は首を横に振る。なぜかワープロは「そうだろう」と満足げ。そして「被害者もそんなこと思ってなかったのに、あんたがそう思い込んで殺ったんだ」と決め付けにかかる。そこは冬香の殺してえ、意気地なしぃ、を聞かされてきた菊治、きっぱりと否定するが、なぜかワープロは興奮気味。

「セックスの最中に女がそういうことを言うかっ…なんでも女のせいにするなっ」

と立ち上がって怒り出す。おいおいお前本物の刑事なのかよ…と読者の失望を背負っているワープロに対して、自称性のエリート菊治は性の本当の悦びを知らない男には何を言っても無駄だな、と下から見上げつつも上から目線。
つづく。
ワープロ刑事は七曲署マイコン刑事と年の離れた従兄弟同士らしいよ(ウソ)。菊治の担当になったのも、小説家の伯父がいるからモノカキの心理が分かるだろう、ということなんだって。でも伯父さんは男根主義者だから、淳ちゃんみたいな満子主義者とは合わないんだってさ(大嘘)。
あーばかばかしい。職業意識の低いデカだなあおい。ちょっとあーた、落としのナカさん呼んできてちょうだいよ。菊治のヨタ話にいい合いの手入れてくれると思うよ。