気力萎え

かなーりざっと読みです。細部は違っているものと思われます。
愛の流刑地」です。
(8日〜10日分)
殺意のあるなしはかなり重要であるようだ。殺すつもりで殺したら殺人罪だし、殺す気がないのに結果的に殺してしまったら傷害致死罪だし。
菊治としてはきちんと罪を償いたい気持ちがあるが、だからといって殺す気もなかったのに殺すつもりだったといわれるのは納得がいかない。事実に反することは断固認められない。
北岡弁護士との接見でもそのあたりのことを詳しく聞かれる。菊治も出来るだけ素直に答えるが、明確に「殺してくれと言われたのですね?」と聞かれて「はいそうです」とも答えづらい。確かに殺してぇとは言われたが、それは快感を得たときにもうこのまま死んでもいい、という気持ちで冬香が言ったのであって、それで本当に殺して欲しいと思っていたわけではないと思う。躊躇しながらも北岡弁護士にその旨話すと、北岡弁護士は「愛する人をそんなに快(よ)くできたのだから、あなたは幸せだ」と言う。ただ、裁判には感情的な部分よりも論理的・客観的事実が必要なので、感情的なことがらを立証するのは難しいようだ。
北岡弁護士に何か困ったことなどありませんか?的なことを聞かれ、「虚無と熱情」の原稿を手元に置いておきたいなあ…と考える菊治。
つづく。
一個一個に突っ込む気力がなくなってきました。ワタシももう年なんでしょうか・・・。
北岡弁護士は被告人によりそう方なんですね。「愛する人を快くできたなんてしあわせ」ああ、淳ちゃんワールドの住人に優しい方だ。知り合いでもない国選で、菊治ワールドを一瞬にして理解してくれるいい弁護士に当たりましたね。菊治ラッキー。