まだつづく

らしいです。「愛の流刑地」です。
(25日)
あのボイレコは誰にも聞かせないと冬香に誓った菊治だが、弁護士に有利な証拠になると言われ心がゆれる。自分の気弱さに呆れる。読者も呆れまくり。今さらだが。
ただ菊治は法廷でボイレコが公開されてしまうことを気にかけるが、北岡から傍聴を禁止して文書により提出する方法があると聞かされる。菊治が迷っていると弁護士はとりあえず証拠申請してみっか、と言い、曖昧にうなずくのみの菊治だ。
第1回の期日に証人申請をしたものの、具体的に誰を証人とするかは考えていなかったようで、打ち合わせの段になって初めて弁護士から「あなたがきちんとした常識人であることを証明してくれる人はいませんか」と聞かれる。菊治の脳裏には中瀬や大学の講師仲間、さらには息子の高士が浮かんでくるが、特に高士だけはさらし者にしたくはない。誰がいいだろうかと考えていると、北岡はとにかく次が大事な審理であるから有利になりそうなものはすべて出していこうと言う。
やる気の北岡に対し、自分が冬香を殺したことの正当性を積極的に裁判で主張することに馴染めず、どうも気が重い菊治である。
つづく。
ボイレコに心が揺れたにもかかわらず、自分の正当性を主張することが気が重いなどと偽善たらしいことを思う菊治です。淳ちゃんの心積もりとしては1月末終了らしいので、何かこのだらだら感が年末も続くかと思うと何だかなー、です。去年の年末は若い由紀ちゃんから別れを告げられたりしていたなあ・・・と思い出すことすら屈辱です。