美雪ちゃん…

あンたに期待したあたしがバカだったのよ…カラン…(越路吹雪を聞きながら)ロク~デナシ~「愛の流刑地」です。
(10〜11日)

「あなたは、被害者が被告人と近づいてから、なにか違和感のようなものを感じたことはありませんか」
「違和感?」
「奥さまがあなたになにか冷淡というか、素気ないというか、そういうことは…」
「いえ…」

もういろんなことがダダすべりの美雪ちゃん検事です。その後も夫婦仲には特に変わりなかったと証言する入江氏に、菊治は首を横に振り異を唱える所存です。いやいや、セックスはもちろん、触れられるのもイヤだと冬香は言っていたと。だから睡眠薬で強引に事件だの、上京時ホテルで手首ガッ!事件だの、事件前日の「出て行け!」事件だのあったじゃないかと。だのに何事もなかったと言うのは何故だ!プライドか!と声に出さずに異を唱える菊治です。
美雪ちゃん検事から以前他の男性と被害者がつきあっていたようなことはないかと問われた入江氏、そんなことはないと答え、急に菊治に怒りの矛先を向けるのです…

「この男にたぶらかされたのです」

しろぶちメガネの奥の目が怒りに震えている。
傍聴席は騒然。突然証人が被告人を睨みつけて罵るだなんて、異様なのだ。
冬香が亡くなってからの子供たちは泣き悲しんでいるという。母親は、出先で倒れて死んだのだと伝えているそうである。
子供の話をされるときだけは罪悪感的なもの*1にさいなまれるため、もうただただ項を垂れ、両耳を覆ってこの場から逃げ出したくなる。
その説明で子供らは納得しているのですか?と問われた入江氏は、上の子(小5女児)は何かしら感じているようだが、下の子は今でも「おかあさんはいつかえってくるの?」と言い出すことがあるという。傍聴席からすすり泣きが聞こえる。

「それで、いまお宅では?」
「私の母や、お手伝いさんなどを頼んで、なんとかやっていますが…」

「わたしの方の質問は、これで終わります」

終わるのかよ!
つづく。
タースケテー!↓

*1:菊治は罪悪感なんてありませんから、あくまで「的なもの」。