職業に対するリスペクト

法曹関係者はもっと淳ちゃんに意見してあげてください。「愛の流刑地」です。
(13日〜15日)
検事の主張の肝は冬香亡き後の家庭の悲惨さのようである。効果が合ったようで、傍聴席からすすり泣きが漏れるほどだ。実際、菊治自身も打ちのめされて、反撥する気力もおきない。
さていよいよ北岡弁護士の反対尋問が始まる。

「あなたは奥さまと旅行に行ったことがありますか」
「新婚旅行のときに、ハワイへ・・・」
「それだけですか?」

…え?
いきなりそこなのかよ…
北岡弁護士はさらに聞く。「誕生日や記念日に一緒に食事とかプレゼントあげるとかは?」
入江氏だんまり。
美雪ちゃん検事「不要な質問ですぅ!」
裁判官「美雪ちゃんちょいまち、キタちゃんもうちょっと要点しぼって」
キタちゃんうなずいて、「とーるちゃん、あんたあ有能なサラリーマンやそうやけど、カミさんに家のことまかせっきりで、労わったり話を聞いたりあんまりしてなかったんちゃうの?」
とーるちゃん、キタちゃん睨み付けて一言。「家族がたのしい暮らせるように一生懸命働いてきてんで。何があかんかってんや!」
おおっと、キタちゃんの尋問により、とーるちゃんが「妻を失った悲劇の夫」から「妻を顧みない黙っておれについて来いタイプの古い男」であることを浮かび上がらせたようであります(菊治目線)!キタちゃんは冷えた関係が事件の原因のひとつと考えている模様。

「2人の間でトラブルはなかったのですか?」
「ありません」

あくまで否定のとーるちゃん。この後、キタちゃんがとんでもない一言を!!

「今回の事件ですが、あなたがもう少し被害者をカバーするというか、優しく接してあげたら避けられた、とは思いませんか」

!!

「いかがですか?」

キタちゃん、これ、離婚裁判ちゃうよ?ここ家庭裁判所やないよ。別の事件と間違えてへんの?記録見てみ、違う依頼人の名前書いてへん?
それにここ地裁やし!刑事事件やし!

「それと事件とはなんの関係もありません」
「直接は関係ないかもしれませんが、奥さまの心の中に、なにか淋しい、空洞があったのではないかと…」
「知りません」

キタちゃん暴走…淋しくて不倫するとこまではアリかもしれんが、殺されていい理由にはならへんがな…
そしてキタちゃんのとんちき問答は終わり、裁判官から質問が。
「勤務はそのまま続けているのですね?」「はい」
「今回の事件に関する率直な感想をどうぞ」
「こんなこと許せへん。あんまりひどすぎる、このままやったらカミさんが可哀想や。悪い男につかまって、ひどいめにあわされて、家庭も家族もめためたにされて、このおっさんには是非、キツーな、キツーな罰を科してください」
ここで尋問終了。
弁護側の祥子申請に裁判所の許可を得る手続きに入る。
キタちゃん「キョムネツ」の本を掲げる。「この本は2人が際きあってるときに書き上げられたもの。密接な関係がよく描かれている」
さらに例のボイレコも申請。「殺して欲しいと被害者が訴えた箇所がある」の発言に傍聴席おおっ、どよどよ、ざわざわ。実態が明らかになると興味を抱いたのかもしれない、と菊治やけに他人事。
これに美雪ちゃん反対。「2人の戯れのままに録音されたもの。客観性に欠ける。被害者にナイショで録音したと思われるしダメーーー!」
キタちゃんこれに反論。「間違いなくベッドでの行為中ウシシに録音されたもの。原因となった最も重要なやり取りが録音されている。客観的証拠として採用しれ」
裁判官3人で相談。

だが、菊治はいたたまれない。冬香を愛していたといいながら、ベッドでのことを密かに録音しておいた。その行為をみなはどのように思うか。

最近弁護士・検事のトンチキぶりに菊治から目を離していたが、菊治はあいかわらずいたたまれなくなる理由がオカシイ。そこか。そこなのか、いたたまれなさを感じる点というのは。
裁判官たちの結論。「じゃ、証拠採用の方向で」
つづく。
セックスの最中の「殺して」は心神耗弱状態での依頼やから、契約成立せんのんとちゃうの?キタちゃんそこんとこどうよ?どうなのよ?美雪ちゃんも尋問をもっと勉強せなかんね。このままやと出世できへんよ。