真実はどこにあるのか
- 作者: 福田ますみ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/01/17
- メディア: 単行本
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原告側に弁護士が500人ついたと言ってもそれが正しさの証明にはならんのですよね。500人の全員が全員、原告の話をきちっと聞いたわけでもないし、お付き合いで名前を連ねてることだって充分ありえるわけだし(弁護士さんだって人間だもの。会派とか上下関係とかいろいろありますよ)。
判決全文がよめると随分いろいろ見えるんじゃないかな。
この本に出てくるありゃりゃーなマスコミの対応を読むと、ああ、マスコミで働いてるといっても、報道を仕事としているといっても、それは「オシゴト」としてこなしてるだけで、誌面やテレビ画面を埋められたらそれでいいんだな、真実とかどーでもよくて、そのとき盛り上がってる事象を盛り上げて取り上げたらそれでいいんだなー、という印象しか残らなかったです。後追い取材してる様子もなかったし。
インターネットが普及して(うわー、このフレーズが化石のようだ)、フツーの人がブログ書いたり匿名掲示板で書き込みしたりするさまについて、よくマスコミなんかは「書き散らかして」風に言ったりしますけど、結構マスコミも今まで「書き散らかして」きてるなあと。完全なる捏造とかでもないかぎり、「だってそのときの取材ではそうだったんだもーん」「この人に聞いたときはそう言ってたんだもーん」という形で逃げてる。社名を背負ってるから信用できる、と思われてた時代はもうとっくの昔に終わってるんじゃろうかのう…