朝日新聞の思い出

結婚してすぐの頃、ちょっとだけ朝日新聞を取ってた時期があった。
スポーツに疎いコラムニストがスポーツについて書く、というコラムが連載されていて、ある時の題材がラモスだった。要約すると、ブラジルで活躍できなかった選手が日本でやれてるだけ云々という正直どうでもいいコラムだったんだけど、書かれ方があまりにひどく、尊敬の念がまったく感じられない文章で読んでて腹が立った。腹が立ちすぎて、生まれて初めて苦情の電話をかけた。きっと今じゃ「担当に伝えます」でお客様センターあたりで受けておしまいなんだろうけど、なぜか担当部署につながれた。
これは中傷じゃないんですか?と問うと、「こういう考え方もあるってことです。あなたと違う考え方だからといって封殺しようとするのはいかがなものですかねぇ」と完全に馬鹿にした(と受け取れた)口調で言われ、封殺しようというのではない、スポーツに疎いとか疎くないとかの問題ではなく、公の文章でこういう中傷とも取れる書き方はどうなのか、としどろもどろになりながら反論したが、薄笑いを浮かべていそうな口調は変わらず、「まあ本人にも伝えますけどねぇ、いろんな考え方を載せているだけなので」と言われたことが忘れられない。
その後すぐ、朝日新聞を取るのをやめた。
こういうマスメディアに載ってる文章について苦情電話をかけたのは、後にも先にもこれだけだ。
もう10数年前の話。

※このコラム、野球選手に関しても「記録より記憶に残る選手に」をキーワードにしつつ、記録にこだわる選手を小ばかにした文章書いてて、ものすごい苦情電話がきたらしい。途中で電話を変わった夫が「正直このコラム、毎回苦情多いんじゃないですか?」と問うたら半笑い氏が言っていた。