略すだなんてとんでもない!

正月2日のオレは違うぜ!>菊治。「愛の流刑地」です。

ともかく、まず食事である。

あれ?菊治が普通の人だ。まずは食事?あれ?と読者をちょっと困惑させつつ、菊治と冬香は食事に出かけます。菊治今回は奮発しまくりです。ホテルのレストランに何と予約を入れておりました!予約…菊治にできる予約はホテルのダブルの部屋だけだと思っていましたが、ちゃんとレストランの予約も取れる男だったようです。よかったですね。フレンチと聞いて自分の格好を気にする冬香。淡いニットのセーターにアイボリーのジャケット、珍しくフレアースカートを履いています。遠慮がちな冬香をタクシーにおしこみ、2人は一路都庁近くのホテルまで。夜景の見えるフレンチレストランです。よっ、菊治、やるねえ。
その夜景を見ながら遠距離不倫カップルの交わす会話を覗いてみると…「向こうが銀座、こっちが六本木ヒルズ…」(菊治)観光案内でした。何か菊治っぽさが出てきたぞ。うん、よしよし。読者もホッとしたところで、ウェイターからメニューを受け取る菊治。ここでも奮発して2万円のコースをオーダーする菊治。赤ワインもつけちゃいます。どどど、どうした菊治。貯金は大丈夫か。タク代とこの食事で京都への交通費分は軽く越えてるぞ。
気を取り直して、まずはグラスシャンパンで乾杯です。

「ハッピー・ニュー・イヤー。そして僕等の愛のために…」

……はっ!ああと、ええと、冬香はあまりお酒に強くないらしく、もう酔ってしまいそうだそうです。菊治はもう超ハッピー・ニュー・イヤー。冬香が泊まるということが、菊治のテンションをかなりハイにしているようすです。
つづく。
今週の週刊現代酒井順子さんのコラムに愛の流刑地は「愛ルケ」と呼ばれて大好評という内容が載っていました。みみっちいのも不況のせいだからリアルだとか。えー、ほんとかよー。