菊治の食の好みに何の関係が。

岩井志麻子を褒めてる場合か!>淳ちゃん「愛の流刑地」です。
菊治は実はフランス料理が苦手で、イタリアンや焼肉の方が好きだそうだ。でも、冬香とロマンチックな雰囲気で食事が楽しめるんだから、フレンチでも大満足。冬香も同じ気持ちらしく、「おいしいわ」と何度も言ったり「これはなんですか?」と尋ねウェイターの説明を熱心に聞いたりしている。
赤ワインがグラスに注がれると「本当に酔ってしまいそう」と冬香は不安げ。

「どうぞどうぞ、介抱してあげる」
菊治は酔って乱れた冬香を脱がせて、ベッドに横たえるシーンを想像するが、それはそれで楽しみである。
「でも、そのまま眠ってしまいますよ」
「僕も、隣りに眠る」

ま、他愛ない会話。これこそ冬香と菊治に欠けていたものですから、そんな会話もいいでしょう。恋をする者同士(えー、そうだっけー、というツッコミはこの際忘れてあげましょう、ウォッチャーとして)というのはえてして浮かれポンチになろうというもの。そんな描写があってもいいじゃないか。にんげんだもの。…でも菊治って常にそういうこと考えてそうですけどね…(酔って乱れた冬香を脱がせる想像のあたり)
他愛ない会話をしつつも、菊治は冬香の家族や実家のことを聞きたくなりますが、唐突に聞くのもヘンなので当り障りのないところから探りを入れていきます。
・雪はどうだったか→降ったけど街中はすこし積もるくらいでした
・実家は富山市か→少し南の山寄り(菊治の想像:風の盆の八尾のあたりか…)
・夫の実家も富山か→はい…(菊治の妄想:2人は幼なじみか?)
・じゃあお子さん達はまだ向こうに?→明日、戻ってくる(菊治想像:それにあわせて冬香も高槻に帰るのか…)
以上、菊治の探り終わり。探りっつーか、ほとんど直球ですけれども。

何か余計なことをきいてしまったような気がするが、もしそうだとすると、夫は何も知らずに、子供とともに高槻へ戻って、妻と合流するのだろうか。
そう考えると、冬香が急に悪女のように思えてくるが、当の冬香は頬を軽く染めたまま、東京の夜景を眺めている。

つづく。
夫の実家も富山にあるのに、冬香が出てこれるのは何ででしょうかね。そろそろ明らかになるか?…あ、その前に、菊治と冬香のピアノコンチェルトをねっちりこってり聞かされるはめになるんでしょうかね、やっぱり。