いつものコース

一読しかしていません。「愛の流刑地」です。
マーキングの痕を確かめるため、第2ラウンドへ突入です。冬香もあはんうふんで果て果てです。放出したのかしないのか、それすら分からなくなる菊治。でもこれだけ痕をしっかりつければ大丈夫。例え夫であれ、他の男であれ、もう冬香を誰かに獲られることなどないだろう、とほくそえむ菊治。気が付くと時計はもう11時半をさしている。ベッドの上でゆっくりいちゃいちゃしている時間はなさそうだ。抱きしめる菊治の腕をほどいて、冬香はバスルームへ向かう。
冬香がシャワーを浴びている間、菊治は冬香にプレゼントを用意してきたことを思いだす。
つづく。
マーキングしまくりの菊治です。菊治のテクはそんなにすごいですか?あの程度、誰でもやってることじゃないですか?…夫のテクがひどすぎてあの程度でもよく思えるってことですかね。それにしても、冬香の子供に対する愛情のなさには驚いたもんですが、これはなんでしょう、淳ちゃんが現代の病巣に切り込んでいこうとする前兆ですか。夫の暴力的なセックスに耐え忍んでいる女性・冬香。彼女は性的DVにより心を病んでいる。おかげで子供についても薄い愛情しか抱くことができない。「子供がいれば気がまぎれる」「妊娠していれば、夫は求めてこない」彼女の心を占めるのは、夫からセックスを求められないためにどうすればいいのか、そればかりだ。傷つき、疲れ果てた彼女が救いを求めたのは、スーパーテクニシャン(偽)菊治だった…すみません、ウソをつきました。
それにしても、団塊世代の少し下55歳はこんなにもじじむさいんですか。元同僚の中瀬に「君は気が若いよ」と菊治は言われてますけど、ちっとも若くない。でもこれが淳ちゃん世代の70代だとしたら、ちょうどハマると思うのです。古臭い女性観も、オーラルセックスが特別な性技というのも、デベロッパーも大輪の薔薇の花も、70代のおじいちゃんが言っているなら「ははあ、元気なお若いおじいちゃんですね。気がお若い!」と思えるのです。しかし菊治は55歳。現代の55歳はここまでショボくれているのですか。不況だから?ストレスフルな社会だから?
55歳の皆さんは「俺はこんなにショボくれてなどいない!」と思いはしませんか。70代の淳ちゃんから得意満面の濡れ場をつきつけられて「現代の55歳を舐めんなよ!」と思ったりはしませんですか?
そしてオサレ40代男性向け雑誌を読んでいる皆さん、自分が10年たって女性に手を出す男になっているとして、ここまでじいさん方向にシフトしていると思いますか?