もう私も年なのか

注)金八好きにはオススメできない。
昨日は金八を見てしまう。
若いというのは不遜だ。
衣良さんが出てたしゃべり場での「私は友達のすべてを受け入れられるし、相談されれば真剣に答えるし、その子に対して責任をとれる」と言っていた子じゃないが、どうしてそんな簡単に人に対して責任をとれるなんて言えるのか。
どうしてそんなに考えていることを全部話せるのが友達だというのだろう。
前々シリーズでもそうだ。北先生(金田明夫)がプチ家出をしている娘を探して渋谷にいたのを見つけた生徒が「エンコーだエンコーだ」と騒ぎ「なぜそこにいたのか説明しろ」「なぜ隠す」と問い詰め、娘がプチ家出していて娘の気持ちがわからなくて、とまで教師に語らせる。
人にはそれぞれ隠したいことも人に話せるほどまとまってない気持ちもあるというのに。
最近の教師にヘンなのが多いことも影響してるとは思うけど、教師に対してだけじゃない。
前シリーズの父親が殺人犯の件についてもそうだ。そりゃ転校したてのときから「いやー、うちの父親人殺しちゃってさー」なんて言えるわけもないのに、「あいつ隠してた」的言い草はどうなのさ。そら隠すわ。ものすごく親しくならないとそんなこと言えるわけがない。まして、クラスメイトの前ですべて話すってどうさ。その重い気持ちをみんなで受け止めた、とか言っていられるものなのか?
簡単に人に対して責任をとれるなんて言えるのは不遜だ。
昨日の金八も、辞めることを考える教師に対して「おめえ誰だよ?」っていう言い方がものすごく受け入れ難い。そりゃね、もう一度生徒に対して挑んでもらいたい、教師を辞めないで欲しいという生徒の心情があるから挑戦的な態度で、という理由は分かる。分かるけど「あんたもどうせ他の大人と同じかよ」っていうのは何か違うんじゃねえの?と思ってしまう。
そこらへんは中学生だから仕方ないのか。それが幼いということか。
だからどっちかっつーと、乙女ちゃんの言葉の方がスジが通っていてよかった。きちんとした大人の態度だ。さすがアマゾネスの娘。
ついでによさこいソーランもあまり好きではないので、あれをやられると「時間稼ぎか」と思ってしまう汚れた大人です。
なんでもかんでも心情を話させれば解決すると思うなよ、と。話されたことによって終わることもあるんだからな。