のっぺり。

今日の挿絵は冬香の上半身(着衣あり)。「愛の流刑地」です。
燃え燃え終わって時計を見ると10時半だった。まだ1時間しかたっていない。うひょ、ラッキー。得した気分の菊治。
ベッドで寄り添いながらのピロートークです。

「わたし、おかしくないですか?」
「なにが?」
「こんなに、よくなって…」

「きみが大好き」
「わたしもです」

「いまわたしだけですか」
「もちろん、冬香一人に決っているだろう」
「嬉しい…」

「でも、あなたから離れていった人がいるでしょう」
「離れるって?」
「もし、わたしを本当に好きなら、前の人はもういらなくなって」
「そんな人は初めからいないよ」
「その人の気持を思うと、切なくて…」
「大丈夫、きみだけだから、つまらないことは考えない方がいい」
「わたしは、あなただけなのですから」

春昼の秘められた部屋で、菊治は改めて冬香を抱き締める。

つづく。
ああもう、どーでもいいや。
つか、「私のことを本当に好きだから、他の誰かと別れたんでしょう、だとしたらその人が可哀相…」と言い出す冬香が気持ち悪い。ンなこと言ったらお前の夫はどうなる。そしてなにげに上から目線。相手は菊治だぞ?