生臭い話

日経新聞の担当編集者、もしくはその周辺の人からの率直なご意見をお聞きしたい。「愛の流刑地」です。

生理のときに関係してはいけない、と思いこんでいる女性もいるが、はたしてそうなのか。
まず、汚れて女性が羞ずかしい思いをしたり、それで男性がしらけるようでは、たしかにまずいかもしれない。
しかし、当人同士が納得しているなら、とくに問題があるとは思えない。
なかには医学的にいけない、と思い込んでいる人もいるようだが、そんなことはなさそうである。それより、絶対に妊娠しない、という点では、むしろ安全と、いえなくもない。

バカじゃねえの。

気にしないで、と冬香を安心させ、「思い切り、よくなって」と促す菊治。許してくれた冬香に感謝し、血みどろになりながらもコトを成す自分に興奮。一度結ばれたからにはもう離さない、と思う菊治。冬香は例のごとく昇り詰め、「許して…」でフィニッシュです。

昇り詰めたままの冬香は、生理のことなぞ、とうに忘れているようである。

つづく。
えー。岩井志麻子私小説?「楽園に酷似した男」*1を読みまして。主人公のモデルは志麻子姐さんその人(と思われる)なわけですが、この主人公はベトナムと韓国と日本に男がいて、方々でいろいろする話なんですな。その中に、主人公が韓国の男に会いに行った際、生理になってしまう場面があるわけです。この話の場合、男がというよりも主人公の女性の方がしたくてたまらないので擬似的セックスに及ぶのですが、さすがに血みどろのど真ん中に挿入したりはしないわけです。
そこで淳ちゃんに立ち戻るわけですが、何ですかこれは。もうね、医学博士だったかどうかもわたしゃ疑うね。うそちゃうん、と言いたい。生理のしくみについて今一度考えてほしいよ。子宮内膜がはがれている真っ最中ですよ。そりゃね、当人同士が納得しているなら好きにすればいいですよ。雑菌が入ろうがなんだろうが、それこそ自己責任ですよ。お腹も痛くないならやらはったらいいですよ。好きにしてくださいよ。
でもね、今回の菊治の場合、冬香が積極的に「整理中だがしたい。もうしたくてたまらないのだ」と言ったわけでもなく、菊治が自分が挿入したいばっかりに頼みこんだ結果ですよ。そりゃ冬香はなんのかんのと言ってOKしましたから、当人同士の了解の下ってことで好きにしたらいいですよ。ですがね、何ですか「医学的にいけない、と思い込んでいる人もいるようだが、そんなことはなさそう」とか「生理のときに関係してはいけないと思っている女性もいるようだが」とか、結局は「やれ」ってことが言いたいだけじゃないかと。男はセックスといえばとにかく挿入したいものだから、ようは女性がOKさえすればできますよ、みたいなことを言ってるだけにしか思えないのですよ。
整理中でもセックスしたい女性が、「でも整理中だからしちゃだめよね、我慢我慢」と思っている場合のみ当てはまるような話をさも一般論のように語るな。生理なんて人によって重いとか軽いとかいろいろあるんだから、一番大事なのは相手の女性が本当にセックスをしたいと思ってるかどうかだろうが。汚れるとかそういううわべの話じゃなくて、体調は大丈夫かとか、気にするのはそこだろうが。汚れるからタオルをしいてはい大丈夫です、って何考えてんのか。
それから、整理中なら絶対に妊娠しない、とか言ってるけど、結局は子宮内でどれだけ精子が長生きできるかってことがポイントだから「絶対」はないよ。

*1:楽園に酷似した男