新聞もテレビもan-anも

電車男のヒット以来、オタク男性に注目する女性が増えたとかいう話がある。曰く、オタクの人は好きなものには一直線であるから、自分のことを好きになってくれたらきっと一途に私を想い続けてくれるに違いない!という幸せな勘違いである。それに一つのことに一生懸命な人って素敵神話も加味されたりしている。
さらにmixiではぐくまれたオタクとモテ女子の愛の物語が出版されて話題になっている。先日an-anの書籍欄を見たところ、著者の女性が「F1層はオタクに注目すべき」との発言をしている。外見だけで切るのはもったいないと。
ま、そりゃそうなんだけど。F1層の大多数は、オタクと話が合わないんじゃなかろうか。
この著者の方はガンダムについては話せるようだから、一応彼との共通言語があるわけで、だからこそいろいろ葛藤しながらもまあうまくいってるわけでしょ。安野モヨコ庵野カントクがうまくいってるのも互いに共通言語があって共にオタクだから幸せに暮らしてるのであって、別に「オタクは素敵だから」といってつきあいはじめたわけではなかろう。
だからまずオタクありきで果たして幸せなお付き合いに至るのだろうかと。オタクと付き合いたいなら「私はガンオタでいく」「私はロボ」「私はエロゲー」「私はアニソン」と何か得意分野を女性も身に着けて血肉とし、なおかつ使いこなしていかないと無理だと思われる。
きっとオタクなら私を一途に…という女の子たちが思い描いているオタクは電車男のドラマ版や映画版の主人公であって、彼女たちの頭の中には劇団ひとりは描かれないんだろうなあ・・・あ、私は劇団ひとりとても好きです。彼を見るためにドラマを見ているといっても過言ではない。