今月末には

苦行も終わってくれるのか。のか。のか。「愛の流刑地」です。
「死」が脳裏に浮かんだ菊治。そうだ死のう。冬香の家族に怨まれ、憎まれ続けて生きるくらいなら死んだ方がましだ。冬香の側へ行けば、きっと生きていた頃と同じように「どうしたの?」と優しく俺を迎え入れてくれるはず。ああふゆか。自殺を試みようとするが、独房の中には何一つ自殺に役立ちそうなものはない。自分で死ぬることもできないのか・・・そう思うと冬香は絶頂のきわみで死ねたのだから、幸せに死ねたといえる。
ああふゆか・・・うわーん、俺ひとりおいてくなんてヒドイヨー。
性のエリートを大事にしてくれないような世の中じゃポイズン。(←ココは捏造です)
つづく。
本当に読むのがキツい毎日です。じゃあ読むなよ、という話ですが、まあそれはそれとして。
どこを読んでも深刻さのかけらもないですな。これはあれですか、「今の若いもんは人の命の大事さが分からん」とかいう大人の説教を無効化する話なんでしょうか。「命の尊さなんて、ジジイでも分かってないんじゃ」とかいうことですかね。命が尊いのではなく、セックスが尊いと。性のエリートは命よりもセックス第一主義だと。命の大切さが分からないのは年齢じゃない、分からないやつは大人でも分かってない、という年齢で何か区切ろうとしてもダメなんだよ、その人個人を見なさいよ、という淳ちゃんからのメッセージですか。(絶対違います)
なんと言っても「冬香の家族に怨まれて生きていくなんてムリ」ってのが人生舐めくさっとる。「俺のこと過去の人とか言って『虚無と熱情』をオクラ入りにしたくせに、事件起こしたら有名作家扱いとは何事か。マスコミはなっとらん。スキャンダル第一か!」なんて憤ってる場合じゃない。お前に憤る資格はねえ!菊治の存在そのものを、この小説そのものを、お蔵入りにしてください。本当に、出ても買わないでお願いだから。