不安の残る高士

単なる孝行息子で終わるはずがない。「愛の流刑地」です。
うなだれる菊治。後から後から涙があふれる。高士の明るい口調に父親を思いやる様子がみてとれた。あの朝、結婚したい人がいるから会ってほしいと電話をかけてきた高士。わざわざ連絡をしてくれなおかつ会ってほしいとまで言っていたのだ。結婚したかった相手だったに違いない。こんなバカな父親のために精一杯強がってみせる高士を、菊治は思い切り抱きしめてやりたかった。なんて切なくて愛しい息子だ。ああ、金網さえなかったら・・・
高士は周りの人や母や自分は大丈夫だから、何か不自由があったら自分に言って欲しいという。こんなバカな父親のために恨み言の一つも言わず支えてくれようとしている。なぜこんなにも尽くしてくれるのだろうか。
頑張って、と言う高士。無罪だと思っている、とまで言ってくれる。
つづく。
最後の一言が気になるなあ。無罪かあ…
ここで明るく「首絞めプレイっていいんだよね〜、別にあれって殺そうと思ってやるわけじゃないから殺人罪じゃないよ。きっと無罪だよ、父さん!」なーんて言われたら、さすがの菊治もぽかーんですか?まあ菊治は性を崇高なもの呼ばわりしてても内実は単に好き放題やってただけだから、もし高士の性癖がそんなんだとしても「ああ親子で方向性似てんのね」で済む話ですけど、たぶん淳ちゃん的には高士はNGで菊治最高なんだろうなあ。んでもって菊治怒りにふるえ、真実の愛とはなあ!とエリートづらするであろうと思われる。