そこつきくじ

だーかーらー、うっかり殺しちゃったんでしょうが!「愛の流刑地」です。
(8日〜10日分)
あの出版を断られた小説が本になったとは。菊治はイマイチ実感がわかない。本を贈りたい相手がいたら送ってやると中瀬は言ってくれたが、人をひとり殺しておいてほいほいと本を送るわけにもいかないだろう。
中瀬は「無責任に人妻を弄んで殺したと言っている者もいるが、これを読めばそうではなく、もっと誠実で深い文学的理由があったことを分かってもらえる」と言う。弄んで殺したなんて世間で言われているのか!と絶句するほど衝撃を受ける菊治。をいをい。さらに中瀬は「ベストセラーになれば理解者が増えて罪が軽くなるかも」などといい年の大人とは思えないような発言をする。菊治は「俺は何も望んではいない」とさも思慮ぶった顔をして言うが、本音は「あーひとりになってキョムネツ読みてーー!」と思っている。
拘置所なので手元に本が届くまで3日かかった。出来上がった本に頬ずりする。ああ、装丁も見事だ。
早速読みふけり、その日の消灯までには読み終えてしまった。われながらいい小説である。狂おしいほど愛するが、女性の熱情に追いつけず虚しさつのる男。愛を極めるほど乖離していく男女。
これで冬香をあやめた理由もわかってもらえるかもしれない。女の熱情にうろたえ、途惑うおところ気持ちがよく現れていると自画自賛の菊治。
読み終わった深夜、菊治は天国の冬香にこの本を届け、おかげでこんな本ができたよ、と渡してやりたい。
原稿を読んで理解し、励ましてくれ、「私が他の出版社を回る」とまで言ってくれたのは冬香だ。あの時、冬香の望むことなら何でもかなえてやりたいと思ったものだった。

それがまさしく現実となり、冬香を殺すことになり、おかげでこの本が陽の目を見ることになった。
この意味では、冬香が死を賭けて、この本を出してくれた、ともいえる。

冬香…とつぶやき闇に念じると、白スリップ姿の冬香が現れる。菊治の腋に横たわると、菊治は抱き寄せ、「俺たちの子供ができたよ」とほざき「すごおく素敵で、立派だろう」と自慢する。ことさらに「愛するFに捧げる」という献辞を見せつけ、冬香のおかげだよ、と自己中な礼を言う。冬香は都合よく微笑んで煙となって消えていく。
つづく。
誰かー!おじいちゃんが錯乱状態なのyo!
淳ちゃんさー、菊治の殺人理由のどこらへんに「誠実で文学的に深い理由」があるんですかー!?「セックスしてもしても女性はもっともっとと求めるけど、男はそこまで応えてあげらんねーよ…男として自信喪失なのら!虚しいのら!」というのがキョムネツの骨子だと思いますが違いますか?
結局肉棒主義なのな。肉棒であへあへ言わせてこそ男、っていう思い込みがあるから虚しくなんじゃないの?そりゃあへあへ言うのもいいかもしれんけど、ただあへあへ言いたいなら自家発電くらい女性だってできるでしょうに。ったくよー、いつまでたっても肉棒主義だから年取ると虚しいとか言うんじゃん?セックスは愛の重要な要素の一つではあるけど、愛=セックスのみではないだろうに。そりゃセックス第一(もしくは唯一)主義なら、そりゃ年とればとるほど虚しさもつのるってもんです。だって肉棒を立たせてナンボ、入れてナンボじゃ年取るほどに衰えるだけですからね。
それにしたって菊治の場合は「殺してー」→「殺しちゃうぞー」→ごわっ→…あれ?ふゆか?→ぺろぺろ→うえーん、死んじゃったよーじゃんかさ!どのへんが誠実でどのへんに文学的理由があんねん!
それからさ、アキバックスな皆さんを「萌えとか言ってるプ」なんて笑ってられないですよ。あんただってスリップ萌えじゃん。パンツはいてるだけで不機嫌だなんて、デリヘルチェンジで!ってのとどこが違うのよ。