だらだら続くよ

携帯から更新してみました。入力しづらい…「愛の流刑地」です。
(15日・16日)
裁判官に聞かれ言われるまま、菊治は答えるだけである。そんな姿を傍聴席はどう聞いているのだろう。
裁判官に促され、検察官が起訴状を読み上げる。
菊治は織部検事を観察。黒ジャケットと同色のパンツ、胸元に白いシャツが覗く。髪はショートカット、以前会った時より目元が引き締まっている。
読み上げられる起訴状はそっけなく、「八月一日、かねてから付き合っていたふゆかと関係し、その後マンションの部屋で頚部をしめつけて殺した」というだけの内容だ。
刑法199条殺人罪、と検事は言う。
黙秘権と法廷での発言は証拠採用される旨裁判官から知らされ、さらに公訴事実に間違いがあるかと聞かれる。
菊治はまずお詫びの言葉を述べる。これは弁護士と打ち合わせ、言っておかねばならないと決めていたことだ。
読み上げられた内容に誤りはないのでそれは認める菊治。
そして計画的なものではなく、求められるまま夢中でやったと述べる。
最後まで聞き、冷静ではなかったということですね、と確認した後、裁判官は席に戻るよう促した。
菊治は振り返って席に戻ろうとしたが、傍聴席に正面から顔を晒してしまうと気付き、後ずさるように戻る。
つづく。
謝罪の言葉が空虚に響きますなあ…