恋人たちなぞ、どうでも、いいや。

そうか、淳ちゃんは反クリスマス過激派同盟和服萌えテロリストだったのか!だからこのタイミングで…「愛の流刑地」です。
(23日)
第3回の公判目前、北岡弁護士来訪。菊治が気にしまくっていたボイレコの件は申し入れをしたのでおそらく非公開でしょう、との由。流れとしては中瀬証人の尋問の後、一度傍聴人を全て退廷させ、裁判官・検事・弁護士・被告人・書記・廷吏が残るというものらしい。それぞれの顔を思い浮かべる菊治。裁判長はー50歳前後でー、あまり感情を表に出さなくてー、あとー、裁判官が男女ひとりずつー。

次に検察側だが、いうまでもなく織部検事で、引き締まった美貌がひときわ目立つ。けっこんしているのかいないのか、わからないが、彼女のはどんな表情できくのだろうか。

バーカ、バーカ、バー(略)
北岡弁護士はー、ちょっと小太りだけどー、けっこう頭が柔軟でー、あたしの話もー聞いてくれるんだけどー、だからって全部分かってくれてるわけでもなくてー。

ともかく、これだけのメンバーボイスレコーダーを聴いたらどんなことになるのか。
その妖しさにひたすら聴きいるのか、それとも顔をそむけるのか、とにかく厳粛な法廷に馴染まないことだけは、たしかである。

バーカ、バーカ、バーカ、バー(略)
(24日)
公判前日、夢に冬香が現れる。自家発電菊治。冬香お手伝い。終わると都合よく消える冬香。
バーカ、バーカ、バーカ、バーカ、バー(略)
(25日)
公判の朝。気だるい菊治。読者の知らない間に2回目の自家発電を行った模様。年甲斐もなく2回もやっちゃったよ、てへ、と呆れるといいながらあんまり呆れてなさそうな菊治。「ま、気だるいくらいがちょうどいいだろ」というように開き直る始末。
車で拘置所を出発。車内には菊治と同じ未決囚が5人。朝食に納豆食べた仲間だぜぃ!と菊治共感。裁判所に到着。やっぱり法廷に入るときはキンチョー。満員の傍聴席にはビビリなので目をやることができず、背中を丸めて被告人席へ。「ふふん、やつれてるように見えるかも知んないけど、それは昨晩2回も自家発電したせいですからーー!残念!誰も気づかないでしょうけどっ!」と傍聴席にケンカを売るような心持の菊治。嬉しくて小気味いいそうですよ。
バーカ、バーカ、バーカ、バーカ、バーカ、バー(略)
(26日)
3回目の公判始まる。いつもはラフな服装の中瀬だが、今日はベージュのジャケットに枯葉色のネクタイで法廷に現れた。
北岡弁護士による尋問が始まる。菊治とは新生社の同期入社であること、文芸のセクションで一緒に働いていたこと、退社後も親しくしていることを話す。
菊治の仕事の面や性格などについて聴かれた中瀬は、仕事のできる優秀な編集者だったこと、辞めるときはみなに反対され、惜しまれての退社だったことなどを答えていく。
性格については、「優しくてー誠実でーいい男でー小説が売れても偉ぶらなくてー一途でー何事にも一生懸命でー」というようなことを述べる中瀬だった。
つづく。
拘置所に入れられてる間にいよいよイってしまった(ダブルミーニング?)菊治を描写することによって、淳ちゃんは代用監獄拘置所での容疑者・被告人に対する扱いを告発でもしてるつもりなんでしょうか?人権派?もしそのおつもりなら、やりかたを間違ってるとは思いますがね。ま、そんなことはびた一文考えてないと思いますけど。
それにしてもホント怖いわ、淳ちゃんヤバい。インターネット上で電波を発してるおかしな文章をつい見てしまったような、ぬるりとした気持ち悪さが…げおっ!